資金計画

家を買ったりつくったりするということは、一生でそう何度も経験することではありません。家づくりは様ざまな要素がからんだ、時間的にも労力の面でも大きな仕事ですが、同時に家づくりは人生最大の買い物といわれるように、大きな金額のからむものでもあります。
バブル期ほどではありませんが、最近でもマンションで年収の5.2倍、建売住宅で5.7倍もの買い物となっています。（首都圏の住宅の年収倍率　平成16年「住宅経済データ集」）
したがい、殆どの人が長期の住宅ローンを借り入れ、長年にわたって返済を続けることになります。住宅ローンの返済で家計が破綻したり、そこまで行かなくても余りに苦しい生活を続けるようなことは避けねばなりません。前もって十分な資金計画を練っておくことが大事です。

資金計画で重要なポイントは、①総費用の把握　②自己資金の手当て　③住宅ローンの検討　です。

それでは先ず総費用の把握から始めましょう。

◎建物本体の工事費以外にかかる費用
家を建てるときにかかる費用は、坪単価＠￥○○万円×○○坪＝￥○○万円だけではありません。これ以外にも様ざまな費用がかかり、大体本体工事費の30％～40％増しとなることに注意が必要です。

○別途工事費
本体工事費以外に、既存建物の解体費、給配水管の引き込み工事、外構工事費、照明･空調などに、本体工事費の20％程度がかかります。（予定外の出費にあわてないで済むよう、見積書にこれらの費用が含まれているかどうか、よく確認してください。）

○設計料
設計事務所に設計を依頼すると設計料が別途かかります。工務店に建築を依頼すると、通常設計料はかかりませんが、工事費に含まれているということであって、無料というわけではありません。

○その他の費用
印紙税や登録免許税などの税金、引越し費用、建替えの場合の仮住まい費用、家具･家電製品の購入費など、様ざまな費用が発生します。

これらの費用も含めた総費用があなたの払う金額になりますので、自己資金やローンの準備もこの金額をベースに考える必要があります。費用総額の詳細は、家づくりの解説書などに詳しく出ていますが、私たちのグループでは相談窓口で、専門家がご相談にお答えします。
いずれにせよ、思いのほか様ざまな費用が発生するものですので、あらかじめ十分な調査が大事です。