入居

いよいよ待望の家が完成し、入居日が近づいてきました。でもその前に大事な仕事がいくつかあります。
先ず、竣工検査です。これは建築基準法に基づく完了検査とは別で、皆さんが直接立ち会ってやるべき引渡し前の最終確認です。この確認はあくまで目に見える表面的な部分や仕上げの状況、設備機器がちゃんと動くかなどの点検が中心で、壁のなかに隠れてしまっている部分は点検できませんので、それらは工事期間中にできるだけ現場に足を運んでその都度確認しておくことが大事です。竣工検査は工事監理者や第三者の専門家に頼んで行なってもらうのがお勧めです。手直しが必要な箇所が出た場合は、必ずメモ書きでよいので文書でどこをどう、いつまでに直すかを確認しておくこと。
手直しも終わり、全ての確認が済んだら、工務店さんが｢工事完了届」を出し、地方公共団体が完了検査を行なって｢検査済証」を発行してくれます。
また完成後1ヶ月以内に地元の法務局で「表示登記」と「保存登記」をおこない、｢登記済証」を発行してもらいます。また住宅ローンを利用したときは、「抵当権設定登記」も必要です。これで住宅ローンの融資が実行され、工務店さんに請負代金の支払も済ませます。
これで入居に必要な全ての手続きが完了し、いよいよ鍵を受け取って入居です。なお、入居時には工務店さんから「竣工図」をかならず貰っておいてください。施工途中に設計変更や仕様の変更があるのが一般的で、契約時の図面と出来上がった家とが全て一致しているわけではないからです。今後のメンテナンスや不具合の発生時に「竣工図」が役に立ちます。