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軟弱地盤の対処方法

軟弱地盤に普通の基礎で家をたてた場合、地盤の不同沈下により基礎にヒビが入ったりひどい時には基礎が壊れ家が傾いたりします。また地震の時には軟弱な地盤ほど揺れが大きく地盤に亀裂、沈下、崩れなどが生じて基礎を壊し、大切な家に被害をおよぼします。ですから軟弱地盤では地盤の不同沈下に耐えられ、多少の地震がきても壊れないよう慎重にじっくりと選定したいものです。

基礎工事

木造建築物の基礎は地盤の強さ(長期許容応力度)により、布基礎、べた基礎、基礎ぐいを用いたいずれかの構造とすることが多いが、地盤改良等などによって改良された地盤にあたっては、改良後の地盤の強さ(許容応力度)により基礎の構造を決めることができる。一般の住宅で必要な地耐力(基準法)は3t以上 あれば十分ですが一部の都道府県では5t を最低基準としている場合もあります。

布基礎の場合

良好な地盤に用いられる一般的な標準の基礎。やや軟弱な地盤に用いる場合は底盤の幅を広げるなどの対応が必要。地耐力が30キロニュートン/u以上の場合にあっては基礎の構造を布基礎、べた基礎、杭基礎とすることができる。
(地耐力約3t/m2以上に相当)

べた基礎の場合

やや軟弱〜軟弱地盤に用いる場合が多く床下全面にコンクリートを打ち底盤全体で地盤に接しているので荷重を均等化させるが、軟弱層が均一の耐力でない場合は沈下が大きくなるので注意がが必要。地耐力が20〜30キロニュートン/uの場合にあっては基礎の構造をべた基礎、杭基礎とすることができる。
(地耐力約2〜3t/m2 に相当)

杭基礎の場合

(柱状改良工法)
軟弱層が厚い場合、概ね8m以内に用いる場合が多く専用機械で硬い支持層まで掘り進み、セメント系固化材で柱状の柱を作る工法。
(鋼管杭打設工法)
軟弱層が厚い場合、支持層が柱状改良では不可能な深さにある場合に用いられ、鋼管杭を硬い支持層まで杭を回転させながら打ち込む工法。敷地の条件等により、小口鋼管杭打設工法を用いることもある。
地耐力が20キロニュートン/u未満の場合にあっては基礎の構造を杭基礎としなければならない。
(地耐力約2t/m2 に相当)

表層改良工法の場合

浅い軟弱地盤に用いる場合が多く地盤改良工事の中では最も一般的で、地耐力にバラツキのある地盤や軟弱層が1〜2m程度の比較的浅い場合に効果的な対処法で地盤強度の増強と均一化を目的とします。

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